武道家の父は一人、ソ連軍と戦った”
日本関東軍は敗戦、終戦と共に100万もの国民を捨て、
幹部から日本へ逃げ帰った。
残された日本兵の殆どが、政府に騙された農業従事者や
父のような会社員で一般人だったのです。 (徴兵で皆軍人にされた)
母と私達兄弟は窓を開け、助けに向かった父を心配し見送り
皆 ハラハラ,ドキドキしながら玄関先の路上を暫し見つめた。
突然” {パン!パン!}と乾いたピストルの音が響いた!
同時に、目の前の路上を父が¨脱兎の如く走り抜けた。
交渉は失敗に終わり、 私の傍に居た母は¨ へなへなと崩れ落ちた。
家族は急いで窓を閉め、戸締り、 父の無事を祈り帰りを待った。
しかし¨ その日は戻らず、家族は心配したが・・翌日の夜
裏口を{トントン}と父は帰ってきたのだ。
結局 近所の日本人を助けることは出来ず 、男性はシベリア送りと
なってしまったが、 近所からの信頼は取り戻し、私も・・
勇敢な父を尊敬します。・・・ 翁7の父より